『永山則夫 封印された鑑定記録』を読了。
まえに書いたブログは半分くらい読んでいたときにアップしました。
後半。永山則夫氏の精神不安定さと、それを支えることができない親兄弟の動きをたどる筆致に釘付け。
書籍を読んでいるときは、子どもたちの子守をしているとき。
健康で幸福に笑っている子どもたちの様子と、書籍のなかにある、極寒、極貧、虐待、という永山則夫の生きた状況とのギャップに、あたまがクラクラしました。
最終章で、兄妹たちのその後が書かれています。
長兄は詐欺で逮捕され実刑判決。刑務所にいき、出所後は行方不明。
次男はパチンコ依存症になったあとに、行き倒れで病死。
三男は、行方不明。
ほかには、永山家から戸籍を抜いてそのまま行方不明になった人も。
精神病になった人も。
永山則夫事件は、その時代を象徴する事件だったため、
おおくの才能がこの事件にかかわり、多くの著作が残っています。
時間を見つけて、これらの書籍にも目を通していこうと思いました。
それでも彼を死刑にしますか―網走からペルーへ 永山則夫の遙かなる旅
- 作者: 大谷恭子
- 出版社/メーカー: 現代企画室
- 発売日: 2010/08
- メディア: 単行本
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