上野千鶴子先生の祝辞が話題になっていたので読んでみました。
上野千鶴子さん「社会には、あからさまな性差別が横行している。東大もその一つ」(東大入学式の祝辞全文)
名演説。感銘をうけました。歴史に残る言葉ですね。
ユニークフェイス当事者運動をまっさきに認めてくれたのは,上野先生の言葉にあった、学問のベンチャー「障害学」です。ユニークフェイスについて報道されると、障害学の研究者が、ぼくを講演に呼んでくれました。発言の場は法政大学でした。つぎに、東大の先端研でも話す機会をいただきました。「障害学会」の学会誌の創刊号に、寄稿する機会ももらいました。中村うさぎ氏と共著「自分の顔が許せない!」についても、上野先生が書評してくれました。
なぜ東大の先生がユニークフェイスを評価してくれるのか、当時は無我夢中でよくわかりませんでした。
いまは分かります。
障害当事者の研究者たちが戦ってつくりあげたホヤホヤの学問に,ユニークフェイス運動がつながる。そういう時流に幸運にも遭遇した、と。
あれから20年。
ユニークフェイスをテーマに研究をすることができる環境になっている。
その環境をつくったひとりが上野千鶴子先生であることは、間違いありません。
「社会には、あからさまな性差別が横行している」
をユニークフェイスについてひきつけて書くと
「社会には、あからさまなユニークフェイス差別が横行している」
となります。