共同親権について支離滅裂なことを書いている弁護士がTwitterには存在している。
なぜそんな非合理的なことを書いているのだろう。
第1の理由として考えられるのは、子どもの連れ去りに加担したことが、いまの時代では人権侵害になる。
この時代の変化に気がついて、ごまかすために共同親権を批判する。
第2の理由として考えられるのは、いま進行中の案件が、子供の連れ去りの加担なので、クライアントに対する姿勢として、共同親権を批判する。
クライアントもTwitterなどのSNSをやっているため。
社会正義の実現よりも、クライアントのニーズを満たすことがリーガルサービスなんだ、という考えは説得力がある。
メシを食う目的のためだけに、弁護士になったわけじゃないけど、生活費は稼がないと行けない。
事務所経費は安くない。
弁護士にも家族がいる。
社会正義の実現よりも、クライアントからの報酬を重視する。
「その報酬が、養育費からのピンハネと言われると、困るけど、離婚問題を担当する弁護士はみんなそうやってきた。共同親権をもとめる、別の立場の当事者たちは、怒っているけど、自分だけを責めないで欲しい。」
というのが本音だ。しかし、この本音を書くと、いま担当している、子供の連れ去り案件と矛盾がでてしまう。ジレンマに陥ってしまう。
世界的にとっくに有効期限が切れた単独親権を擁護する発言をしている人たちは、単独親権制度を活用して仕事をしてきた、または業務中のステイクホルダー。
単独親権から共同親権に変化しても、いまの離婚手続き関連の売上げ金額を確保できる、という道筋がみえてきたら、共同親権を認める発言に転換すると、私は推測している。
これから共同親権について議論が深まっていくなかで、奇妙な発言をする人が出てくるとき、その背景にあるだろう、それぞれの立場の事情を想像することは大事だと思う。
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