2020年は、「共同親権研究会」をつくり、単独親権のダークサイドの可視化のために活動した年になった。年頭に、共同親権の底なし沼に足をとられることになるとは思わなかった。3つ理由を書いてみた。
第1の理由。
さいろ社時代からの旧知の田中俊英氏との共同作業である楽しさ。20代に、さいろ社という大阪の医療出版社で田中氏と出会い、話した時間は少ないまま、別々の道をすすんだ。その私たちが、20年の歳月を経て、共同親権について考えて行動する、という点で一致したことは嬉しい経験である。
第2の理由。
実子誘拐(拉致・連れ去り)の被害者と出会いである。離婚経験者として、これは他人事ではない、自分事として理解できた。私は、実子誘拐(拉致・連れ去り)の当事者・被害者ではないが、日本に単独親権制度があるかぎり、すべての人間が無関係でいられないという,気づきを被害者・当事者から得ることができた。感謝である。
第3の理由。
単独親権のダークサイドを見つめるほどに、実子誘拐(拉致・連れ去り)の「加害者の顔」が見えてきたことが大きい。そしてダークサイドがほとんど報道されていない。人権をかかげる人たちが、共同親権に反対していることが、状況を複雑にしており、複雑なことを報道しない、という抑制がメディア側にあると思われる。そして言論圧力があり、共同親権について一般の人が知る機会は限られていた。共同親権のダークサイドは、報道の弱さのあらわれでもある。
2021年も、共同親権に関わる。
本業が多忙なので、できることは限られるが、国家賠償請求訴訟の傍聴,SNSでの情報発信、共同親権研究会の活動をマイペースで続ける。
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