ロバートキャンベルさんの視点。
――トランプ氏は、外交に目を向けるより内向きになるような感じもします。
外交に関心もないし、社交性もないですね。ニューヨークで成功しているにもかかわらず、ニューヨークの財界や政界、社交界ではプレゼンスはほぼゼロです。ボランティアや寄付をすることはまったくありません。1980年代から見ていたのでよく知っています。法律、法治ギリギリのところで取引し、批判されたら倍返しをする暴力的な面があります。一つ一つの取引をする人で、達観した大きなビジョンを持ち合わせていません。最も心配していることです。
あるアメリカ人マイノリティの視点
ある米国マイノリティ女性からの、苛立ちを込めた嘆願cloudseye.wordpress.com
かなり悲観的な視点ですが、トランプの暴言が、本気なのか、については考えないと。アメリカ大統領という制度そのものが独裁的である、ということは事実。独裁者として振るまうかどうかは注視。私は、移民に対する強硬手段はかならず実行する、とは思います。日本人としては、在米日本人がどういう境遇になるかが気になるところ。
1番は、「独裁者の主張は額面通りに受け取ること」。
トランプの「300万人を強制送還する」発言について、「あれは選挙向けにちょっと過激に言っただけで、本当にするつもりじゃないよ」などと、一秒たりとも思わないこと。彼の言うことを信じなさい。彼は本気。否定するんじゃなくて、彼が標的にしている人たちを助けるために、これにどうやったら抵抗できるか、考えて。
ジョナサン・ハイトの視点
現在起こっている分極化は何十年も先まで続くでしょうし、おそらく事態は悪くなり続けるでしょう。ですから、問題となるのは「どのようにすれば私たちの民主主義を苛烈な分極化の時代に適応させることができるのか?」ということです。