写真を通じて問いかけられる「恋愛、容姿、差別とは」……ユニークフェイス夫婦写真展、表参道駅で24日まで
2019.11.20 今一生
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今回の写真展の価値について、30年ほどユニークフェイスの当事者を取材してきた石井さんは、こう語った。
「初日に行ってみました。すべてモノクロ写真なので、(肌の色がなく)フラットに見れました。あれだけ引き伸ばして人間の顔形を奥行深く撮るのは、考え抜かれたものだと思います。報道系のカメラマンでは、こういう写真展は一度もありませんでした。
(中略)
今回、カップルでの撮影は世界初かもしれません。非常に画期的です。みんなびっくりして見るんじゃないですかね。多くの当事者はほかの当事者の生々しい生活を知らないままなので、希望を与えると思います。
(中略)
宮本さんは企画段階で、『ふつうとは違う外見の人たちの中にある美を写したい』と言われていました。
それを聞き、僕は人間の顔の多様性、複雑さをファッションカメラマンの美意識で表現できると期待し、今回それが実現できたと思っています」
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当事者は見世物ではない。しかし、公衆のまえに姿形を出すことで伝わることがある。
表現にともなうジレンマを、見る人に感じて欲しい。