石井政之の作業場

作家、編集者、ユニークフェイス研究、「ユニークフェイス生活史」プロジェクト、ユニークフェイス・オンライン相談、横浜で月1飲み会

当事者カミングアウト1%の法則

日本の当事者がカミングアウトするとはどういうことだろうか。
私は次に述べる試算をしている。
10000人の当事者のうち、マスメディアやSNSを通じて当事者にとって有益な情報に反応して問い合わせをする当事者は1%の100人。
そのうち当事者活動やカミングアウトなどの行動に移すのが1%の1人。
1人のカミングアウト当事者の背景には1万人の当事者がいる、と考えている。
あるマイノリティ集団のなかで、歴史上初めてのカミングアウトは、数百万人の当事者の1人となり得る。
パイオニアとは、突破する人である。パイオニアには温厚円満な人物はひとりもいない。

1%が情報に反応して、そのうち1%が行動を起こす。
そうすると1万分の1の確率で、人間が動く。
その動きを見て、また1%が情報に反応して、そのうち1%が行動を起こす。
途中で社会からのバッシングがあると、それに反応して当事者が萎縮。
行動をおこす当事者が減少する。
時間が経つと、1%が情報に反応してそのうち1%が行動を起こす。

このように考えると、ひとりの実名顔出しの当事者が出現したとき、
その勇気を讃えて支えていくことが必要だ。