石井政之の作業場

作家、編集者、ユニークフェイス研究、「ユニークフェイス生活史」プロジェクト、ユニークフェイス・オンライン相談、横浜で月1飲み会

ドキュメンタリー映画『私のはなし 部落のはなし』

ドキュメンタリー映画『私のはなし 部落のはなし』、京都みなみ会館で鑑賞してきました。この作品はAmazonプライムでは視聴できないだろう、と思ったので。 

buraku-hanashi.jp

いま部落をドキュメンタリー映画にする。相当なパワーが必要な仕事。長時間のドキュメンタリー映画に仕上げたことに脱帽です。

映画では、モザイク無し。それが良かった。

日本共産党部落解放同盟が部落問題にどんな姿勢で臨み、意見がわかれて対立したのか。「部落地名総覧」の復刻出版をめぐって、部落解放同盟から提訴された側の当事者が、実名顔だしでこの映画の取材に応じていたことは、驚きであり、映画監督の誠実さを感じることが出来た。

また、私は今、京都在住の人間なので、この映画を通じて、京都の歴史を学ぶことが出来た。京都在住者と、それ以外の地域に住んでいる人とでは、この映画の感想が違ってくるはず。どこに住んでいるのか、その地域に被差別部落はあるのか、ないのか。ぐるぐる考えさせられる。

それから、日本共産党部落解放同盟の歴史的な役割が終わったのかもしれない、と感じた。いまの時代に適応した反差別、人権活動にならないと、反差別活動が、一般の人から見ると、組織的な嫌がらせになってしまう。

 

思い出したら、加筆していきます。とりあえず、現時点での感想はここまで。

 


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映画評論家、町山智浩さんの記事

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