五島勉先生がまだ生きていることに、驚きました。88歳。
出版業界の栄枯盛衰をみてきた、妖怪のような人です。風貌もそうなってますが。
この人の書いた「ノストラダムスの大予言」を小学生のときに読んで、世界は1999年に滅びる、と思い込み、関連して月刊誌「ムー」(学研)の愛読者になりました。
後に、まっとうな書籍をたくさん読み、フリーライターになってからは、「大予言」はひとりのライターの仕事だったのだな、と分かるのですが、子どもだったときは、すっかりはまってしまいました。
拙著「顔面漂流記」は、1999年7月までに刊行する、と決めたのは、この人の大予言におおきな影響を受けていたからです。
長く生きると、こうして真相が分かる。ありがたいことです。
ただし、個人の死や世界の破滅をイメージして生きるべし、というメッセージは、理解できたと思ってます。
戦争をみたり、体験した人たちが、昭和の出版界をつくってきたわけですから、死や破滅は、身近な題材だったのでしょう。
ノストラダムスの大予言 迫りくる1999年7の月人類滅亡の日 (ノン・ブック)
- 作者: 五島勉
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2014/09/05
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