石井政之の作業場

作家、編集者、ユニークフェイス研究、「ユニークフェイス生活史」プロジェクト、ユニークフェイス・オンライン相談、横浜で月1飲み会

当事者と親の関係について


長くユニークフェイス当事者活動をしていると、親は反対しなかったんですか、という質問がたまにある。
「何もなかった」というと驚く人がいる。親が反対したから社会運動やらない、という考えは私にはない。

ほかの人には、親が反対すると、社会運動やカミングアウトをしない、という人がいることは承知している。
しかし、それは親のせいにすることなのだろうか。

職業、思想、恋愛、結婚など、成人した子どもの選択について親ができることは、身の安全を確保できているか、という確認だけだと思う。

親と子どもで人生観が違うのは基本。
同じ人生観、生活習慣の親子など存在しない。

世間の目を気にして、親の目を気にして、
本当に言いたいことを言わない、本当に行動したいことをやめるというユニークフェイス当事者は少なくない。
そういう人についての助言はひとつだけ。本を読むべし。
本を読めば、世界は多様であり、人生観もひとそれぞれだと分かる。

(Twitterで書いたことをもとに再構成)