石井政之の作業場

石井政之  作家、編集者、ユニークフェイス研究、「ユニークフェイス生活史」プロジェクト、ユニークフェイス・オンライン相談、横浜で月1飲み会。---有料マガジンの登録をお願いいたします

障害学

「立岩真也さん追悼集会 生きて存るを学ぶ 」(京都)に参加してきました

一昨日(2024/01/27)、「立岩真也さん追悼集会 生きて存るを学ぶ」に参加してきました。横浜から京都へ、日帰りの旅でした。 会場では、旧知の社会学者、大学教員と再会して、挨拶を交わすことができました。 顔を合わせる機会が滅多に無い人たちなので、元…

2023年を振り返って

2023年を振り返って大きな出来事は、 京都から横浜に移住したこと。 もうひとつは、論創社から『顔面バカ一代』が復刻出版されたこと。 このふたつ。 今日は、前者について書く。 移住のきっかけは、立岩真也先生の急逝だった。 2年前に、立岩真也先生のも…

『障害学研究 17号』で、エッセイの選評をしました

障害学会の発行する『障害学研究 17号』で、エッセイの選評をしました。2年くらい前から選考委員をさせてもらっています。障害をテーマにしたエッセイは、当事者だから書ける、と思われがちですが、当事者であっても、スキルがないと読み応えのあるものは書…

藤井輝明さんが亡くなって半年経ちました。訃報記事を書いたのは、いまだに私だけ。もっと多くの人が、藤井輝明さんについて書いてほしい。書かれるべき実績と業績のある人物だと確信しています。

障害学についてリンク集

立命館大学生存学研究所 (@ritsumei_arsvi) | Twitter 立命館大学生存学研究所 – 生きて存るを学ぶ arsvi.com:立命館大学生存学研究所 https://www.facebook.com/ritsumeiarsvi/

現代思想 「ルッキズムを考える」

読み始めている。ユニークフェイス当事者に読んでほしい書籍。 外見差別についてこれだけの論考が掲載されるくらいに、日本社会の知識人層が増えてきた、と思った。 もちろんまだ不十分だけれども。 アルビノ当事者で研究者の矢吹康夫氏の論考が掲載されてい…

拙著『顔面バカ一代』が電子書籍として、Kindle、yodobashi、楽天で発売中

いま気がついたのですが、拙著『顔面バカ一代』(講談社)がKindleで発売されてました。すっかり忘れていました。 『顔面バカ一代』(石井政之著 講談社文庫)が、電子書籍、オンデマンド出版として再版が決定 - ishiimasa's blog 『顔面バカ一代』(石井政之著…

第3回

ユニークフェイス交流会(2021-2-4) 第3回 ユニークフェイス・ブック・クラブ uniqueface book clubユニークフェイス・ブック・クラブとは? ユニークフェイス問題に取り組む <在野研究者>の研鑽の場をつくるための場 哲学者、森岡正博氏の最新刊『生まれてこ…

れいわ新選組の大西つねき氏の「命の選別」発言について

れいわ新選組の大西つねき氏の「命の選別」発言が話題になっている。 優生思想を容認する発言である。 私は、優生思想について障害学などから学習してきた。この学びがなかったら私も優生思想の発想になっていた可能性がある。(私のなかにある優生思想の芽に…

障害学会 「新型コロナウイルス感染症と障害者に関する理事会声明」 --この声明に、ユニークフェイス研究所、は賛同します。

障害学会 「新型コロナウイルス感染症と障害者に関する理事会声明」 新型コロナウイルス感染症と障害者に関する理事会声明 – 障害学会jsds-org.sakura.ne.jp ユニークフェイス当事者は、社会的ハンディキャップという【障害】とむきあう当事者である、と障害…

ユニークフェイスと密接に関係する学問は「障害学」

ユニークフェイスと密接に関係する学問は「障害学」です。 たいていの当事者は、ユニークフェイス当事者にとって必要な専門知識は医療と考える。私は、「この顔で生きる」ために必要な姿勢、心構えを、障害学から学びました。正常な身体にならない障害という…

生命倫理とユニークフェイスは密接な関係がある (2月12日、LITALICO研究所のオープンラボに参加)

2月12日、LITALICO研究所のオープンラボに参加。 生きる、というテーマで勉強してきました。 先天異常の症状が顔面など外見にでてくるユニークフェイス当事者にとって、生命倫理を考える機会は、普通のひとよりも多いと思います。 その生命倫理の最前線の…

大きな影響力に期待。重度障害者という属性をもった人が、国会議員になったこと。

障害者についてのノンフィクションを読み、障害学から学んだ知識があるので、やはり、そうなんだよな、という感想をもつ。しかし、おおくの人は知らない現実である。重度障害者という属性をもった人が、国会議員になったということでこれから多くの現場が揺…

藤井輝明さん。62歳。ユニークフェイス当事者で最高齢のカミングアウト・スピーカーのひとり。

藤井輝明さん。62歳。ユニークフェイス当事者で最高齢のカミングアウト・スピーカーのひとり。 www.saitama-np.co.jp 化け物と呼ばれ、いじめと差別に対峙 顔に腫瘍の医学博士、志木の小学校で講演「無関心はいじめです」 藤井さんは講演の中で、「辛抱強…

みんなと違う私たち Different Like Me

memo これは図書館にリクエストしないといけないですね。 障害や見た目問題に関する知識にふれ、当事者の気持ちを知り、様々な問題に向き合うヒントをもらえるBBCドキュメンタリー 事故や障害、疾患が原因で見た目やしぐさがいわゆる"ふつう"と異なる人々は…

「障害学研究15号」にてエッセイの選考委員をつとめました

「障害学研究15号」にてエッセイの選考委員をつとめました。 「障害学研究」では創刊号で、ユニークフェイスについて寄稿させて頂いたことがあります。長いつきあいになりました。 www.akashi.co.jp www.jsds.org

2020年2月12日、生命倫理についてLITALICO研究所open lab受講の予定

2020年2月12日、生命倫理についてLITALICO研究所open lab受講の予定です。立岩真也先生は障害学の研究者で、ユニークフェイス問題について はやくから理解を示してくれた方。 川口有美子さんはALS当事者の支援で、おおきなイノベーションをおこした人で、…

10月に開催された、LITALICO 講義について動画の報告

身体論に関心がある人には,必見の内容になっていると思います。吃音という発語コミュニケーションの壁。ユニークフェイスというビジュアル・コミュニケーションの壁。発語と、ビジュアルが、普通ではないとは、どういうことだろう。これからも考えていきま…

ユニークフェイス石井が、10月に参加したイベントの動画報告がアップされました。

身体論に関心がある人には,必見の内容になっていると思います。 吃音という発語コミュニケーションの壁。 ユニークフェイスというビジュアル・コミュニケーションの壁。 発語と、ビジュアルが、普通ではないとは、どういうことだろう。 これからも考えてい…

『他人の顔』と朝日新聞

歴史を振り返る、ということを朝日新聞の記者がチャレンジ。当事者、研究者は、外見差別の歴史について学んで欲しい。

『顔面バカ一代』(石井政之著 講談社文庫)が、電子書籍、オンデマンド出版として再版が決定

『顔面バカ一代』(石井政之著 講談社文庫)が、電子書籍、オンデマンド出版として再版が決定しました。 2020年には購入可能になると思います。リリースの時期が決まり次第、お知らせします。 bookclub.kodansha.co.jp 人間の「顔」ってどんな意味をもつの…

2007年夏、東大自主ゼミでのユニークフェイス活動報告。

いま当事者活動を始めてみたい、と考えている当事者に、 過去の経験を伝えるためにアーカイブを提供します。 時代がまったく違うので、参考になるかどうかはわかりません。 スマホ普及などの情報環境は違っても、当事者が考えていることは、そんなに変わらな…

ユニークフェイス2.0 の時代

ユニークフェイス当事者が、自分の人生を他者の視線や評価によって左右されない、自分のことは自分で決める、という考えを身につけるきっかけは、インターネットにある。これを ユニークフェイス2.0 と命名してみる。ユニークフェイス1.0 は、ユニークフェイ…

ユニークフェイスとは、外見(容貌・アピアランス)に病状・ケガなどがあること。その当事者の総称(社会に問題提起として、提案している新しい言葉)

「ユニークフェイス」という言葉を「外見に疾患や外傷などの目立つ症状がある当事者」の総称として取り扱うと、書きやすい。 さまざまな身体の障害をまとめて「身体障害者」という総称で簡略化するのと同じ。

「生きづらさ」のなかにあるユニークフェイス当事者に読んでほしいインタビュー記事。

障害学の研究者、熊谷晋一郎さんのインタビュー記事は、何度も繰り返し読む価値があると思うので、ここで紹介しておきます。「生きづらさ」がマジョリティとなる時代にー熊谷晋一郎さんが語る当事者研究の可能性 生きづらさの当事者たちが、これから多数派(…

《告知》 ユニークフェイス 第17回 交流会 uniqueface book club 「障害社会学を読む」

ユニークフェイス問題に取り組む<在野研究者>の研鑽の場をつくるために uniqueface book clubを始めます。 note.mu --- ishiimasa.hateblo.jp

《告知》 ユニークフェイス 第17回 交流会

ユニークフェイス 第17回 交流会 ユニークフェイス問題に取り組む <在野研究者>の研鑽の場をつくるために近年、日本の大学では、人文系学問の予算削減などで、 人文系の研究者の研究環境がよくありません。 このままでは、研究テーマとして、マイナーである…

書評 『私がアルビノについて調べて考えて書いた本』 アルビノ当事者の語りを発掘する、当事者の研究者のデビュー作

アルビノという疾患がある。生まれつき色素が欠乏している。白い肌。髪には色素がないので金髪にみえる。2万人に一人の割合が生まれる。希少な人たちだ。マイノリティのなかのマイノリティである。

障害は個性だろうか 

「障害は個性だ」、で検索すると、いろいろな議論がある。 障害と個性についての僕の考え。ユニークフェイスについての執筆活動と、障害学を勉強した人間として。 障害、という言葉からは、差別、という現実を連想してしまう。 個性とは思えない。 障害があ…